平成26年・慰霊祭を終えて

 

本年8月15日()に、チェンマイ県の2か所のタイ・ビルマ戦病没者慰霊碑前において「チェンマイ戦没者慰霊祭」を開催しましたところ、在チェンマイ日本国総領事を始めチェンマイ周辺にお住いの在留邦人の方々及び遠くバンコクから馳せ参じていただいた邦人の方々のご参列を得て厳粛なうちにも整斉と執り行うことができましたことをご報告いたしますとともに、ご参列いただいた皆様に厚く御礼を申し上げます。また、日本本土からご芳志を賜りました皆様にも感謝申し上げます。

ここタイ北部およびビルマ(現ミャンマー)は先の大戦により多くの旧日本軍将兵及び関係者が戦病没死された地域であります。

本年は終戦から69年、そして無謀と言われた「インパール作戦」から70年の節目にあたります。あまりにも過酷なこの作戦は4か月で中止になりましたが、この作戦が、その後の将兵たちの運命を大きく変えてしまったといっても過言ではありません。

今、我々が平和を享受していられるのは、先の大戦で犠牲になられた多くの将兵たちのお蔭であると思っております。そして今、我々がここ、タイの国チェンマイに住まわしていただいているのも、インパール作戦関連で亡くなられた英霊に対する慰霊の誠を捧げるうえで一番の場所であると考えております。

あの大戦も、遠い過去の出来事のようになってきておりますが、2度と忌まわしい戦争を生起させないためにも、犠牲になられた将兵のことを忘れてはならないと思うのであります。

過日、靖国神社境内にある遊就館が、先の大戦で亡くなられた将兵の遺族に対し、「英霊に贈る手紙」を募集したところ、多くの遺族から手紙が寄せられてきたそうです。その一部を紹介します。

 

・もう一度あなたの子供として生まれ、一緒にうまい酒を

 飲みたい。

 

・これまで父親のいる友達に負けるものかとずっと頑張って 

 きました。父の元へ行ったら褒めてください。

 

企画した担当者は「いずれの文面からも【戦争で戦った父たちがいたからこそ今の自分たちがいる】という共通した感謝の気持ちが伝わってきます」とのことでした。

祖国の行く末を信じ、愛する家族のために勇戦奮闘して命を落とした将兵の御霊を慰霊することが我々の務めでなないかと思うのであります。

皆様には今後とも引き続き英霊に対して尊崇の誠を捧げていただければ幸いであります。

ここに、改めて慰霊祭にご参列いただきました皆様に御礼を申し上げますとともに今後ますますのご活躍ご健勝をお祈り致します。

 

平成26年8月吉日            

              チェンマイ戦没者慰霊祭実行委員会

                   実行委員長 高久 敏昭

製作・運営

チェンマイ戦没者

慰霊祭実行委員会

 

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